スポGOMI甲子園長野県大会 松代高校V2
『スポGOMI甲子園2023・長野県大会』が10月14日(土)に長野市で開催されました。3人1組のチームを結成した15~18歳の高校生たち全8チームが制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競いました。「私達選手一同は、地域の美化、そしてその先につながる美しい海を取り戻せるよう、全力でごみ拾いに取り組むことを誓います。」との選手宣誓で大会はスタート。「チェンジ・フォー・ザ・ブルー!」の掛け声で参加チームは長野市中心市街地に向かっていきます。
スポーツGOMI拾いは、ごみ拾いにスポーツの要素を加え、制限時間内に集めたごみを、ポイント化して競う競技。世界的に深刻になっている海洋ごみ問題に、高校生にも関心を持ってほしいというのが、大会の狙いです。
最近は、高校生の中にも海ごみ問題の深刻さは浸透してきており、学校の課題 研究として、この問題に散り組んでいるグループや少しでも海に流れるごみを減らしたいと、2年連続で大会に出場しているチームもありました。
一見するとキレイに見える長野市中心市街地ですが、自販機の裏には空き缶やペットボトルごみが隠すように捨てられていたほか、ポイ捨てのたばこが多く目立ち、参加チームが次々とひろっていきました。
結果、優勝したのは「松代高校・one team」。段ボール箱で手作りしたリュックサック式のオリジナルごみ箱を用意し、大通りから一歩入った路地裏を中心にごみを集めました。昨年3位で悔しい思いをしたので今年は絶対に勝ちたかったと強い思いで出場しての見事な優勝。ごみ総量11.76kg1667.5ポイントを獲得し、2位に100ポイント差をつけて優勝。準優勝は昨年Vの「松代高校・オラ東京さ行くだ」で惜しくも2連覇とならなかったもののリュック型ごみ箱でオリジナルアイテム賞を受賞しました。それでも松代高校としては2年連続出場となり、「松代高校・one team」は11月に東京で行われる全国大会でも好成績が期待されます。
大会後、参加者からは、「海に自分も実際行ってみたりして、ごみとか見かけると悲しい気持ちになるんで、やっぱり内陸部からごみ減らすこと大事だなって思いました。」「海にごみが出てしまうと、魚がそれを食べてしまって、それをまた人体に影響するっていうのもあるので、そういう悪循環を防ぐために、私達がちゃんとごみを制御していかなきゃなっていうのは思います。」との感想があがりました。
海洋ごみの7~8割は内陸部から流出していると言われており、長野県においても海洋ごみ問題は他人事ではありません。スポGOMI甲子園は競技で最終的な勝ち負けは存在しますが街をキレイにそして海をキレイにという気持ちは同じです。同年代と清掃活動という行為を通して交流しあった高校生たち。上流県ながのから海洋ごみ削減に貢献した1日となりました。