うんこドリル拾い箱がお披露目!長野市プロギング開催~春の海ごみゼロウィーク~
6月1日、長野市役所桜スクエアで、「海ごみゼロウィーク2024ブーストイベント・長野市プロギング」が開催され、約40人の市民が参加しました。海洋ごみの約8割は陸や街由来と言われており、海のない長野県でも他人事ではありません。そこで、「上流県ながのから海をキレイに」をテーマに、ごみ拾いをしながらジョギングを楽しむプロギングイベントが企画されました。
イベントには、スキーノルディック複合のオリンピック金メダリストで長野市の荻原健司市長も参加。「海のごみをゼロにするために長野市からキレイにしていきましょう。」と力強く挨拶しました。参加者は3kmと5kmの部に分かれてスタート。親子参加がメインの3kmの部では、児童らが次々とごみを拾い、まわりからは「ナイス」というかけ声があがりました。
環境クイズで学ぶ 海洋ごみ問題は内陸部も無関係ではない
イベントでは、ごみ拾いの合間に環境クイズも3か所で実施されました。「海洋ごみのおよそ何割が街や内陸部からでたものでしょうか?」という問いには、「7~8割」という答えが用意されていました。一見きれいな街でも、良く探すとペットボトルや空き缶、たばこの吸い殻などが落ちていることに気づかされます。
海がない長野県でも海洋ごみ問題は自分ごとであるというメッセージを伝えることが、このイベントの大きな目的の一つです。荻原市長をはじめ参加者は、クイズを通して改めてこの問題と向き合い、身近なところから環境保全に取り組むことの大切さを実感したようです。
小学生に大人気「うんこドリル」とコラボ ごみ拾い専用の「拾い箱」お披露目
この日、小学生に大人気の教育ドリル「うんこドリル」とコラボレーションした海洋ごみ削減啓発を呼びかけるごみ拾い専用ごみ箱「拾い箱」がお披露目されました。海のごみが大問題になっていることを伝えるデザインで、今後、長野市の小学校での活用が予定されています。
また、うんこドリルデザインの海洋ごみを学ぶ教育冊子を6月下旬に長野市の全小学校の1年生から3年生に配布される予定です。海洋ごみ学習をより低学年から学んでもらおうという取り組みです。
参加者アンケートから見えてきたこと
イベント参加者へのアンケートでは、「海洋ごみ問題は長野県や長野市と関係ある」と思っていなかった人が多数いたことがわかりました。一方で、今後も積極的に、または機会があれば清掃活動に参加したいと考える人が大半を占めました。
参加者からは「楽しくごみ拾いができた、また参加したい」などの感想が多数寄せられ、今後は、ごみのポイ捨て防止、分別の徹底、マイボトル使用など、身近なことから環境保全に取り組みたいという意見が聞かれました。
海のない長野県からも、一人ひとりができることを考え、行動に移していくことが、海洋ごみ問題の解決につながっていくのかもしれません。