海なし県の子どもたちが海の世界を探検! 海の日に海のことを考える
「海なし県で海の日に海のことを考える」イベントが、7月15日の海の日に塩尻市で開催されたました。子どもたちに海の魅力と環境問題への意識を高めてもらおうと海の環境をテーマに全国で出前授業をしているNPO法人チームくじら号の一行が講師を講師を務め、深海の世界から海洋プラスチック問題まで、幅広いテーマで展開しました。
深海の不思議に目を輝かせる子どもたち
午前の部では、小学生以下の親子を対象に「くじら号に乗って深海大ぼうけんへGO!!」と題した深海絵本トークライブが行われました。チームくじら号のメンバーが、絵本の読み聞かせを通じて深海の世界へと子どもたちを誘いました。海生物に詳しい子どもたちも多く参加し、クイズを交えながら深海生物や深海の環境について学び、会場は盛り上がりました。
プラスチックごみの現実に向き合う
午後の部では、小学生以上を対象に「チームくじら号の博士達に聞こう、語ろう、地球の今!」というテーマで、海洋プラスチックごみ問題について掘り下げました。参加者は自分たちで持ち寄ったプラスチックごみを顕微鏡で観察し、その実態に驚きの声を上げていました。プラスチック自体は害がなくても、マイクロプラスチックになると長い年月海底に残り、生物の体内に蓄積されるなど、様々な悪影響があることを学びました。
塩尻市の民話が結ぶ、海との絆
イベントでは、塩尻市に伝わる民話「善知鳥峠(うとうとうげ)」のアニメーションも上映されました。この民話は日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で「海ノ民話」に認定されたものです。善知鳥峠は日本海側と太平洋側に分かれる分水嶺となっており、日本海と太平洋に川でつながるこの地で地球の今を知る機会となりました。
このイベントを通じて、海なし県の子どもたちが海の世界に触れ、環境問題について考える機会が生まれ、。塩尻市から始まる小さな意識の変化が、やがて海を守る大きな力になることでしょう。